2015.10.31 来週の相場。
おはようございます。
 週末30日のNY株。
 ダウは92.26ドル安の1万7663.54ドル、ナスダックは20.52ポイント安の5053.75ポイント。NYSE出来高は11億4088万株と利益確定売りをこなしてそれなりに活況。 シカゴ景況感指数は、市場予想を上回り、景況の目安とされる50を回復しました。買い先行で推移しましたが、ダウは3カ月ぶりの高値という事もあり、利益確定売りに押され始め、マイナス圏に入った後、終盤にかけて下げ幅を拡大しました。

 日本株。
 昨日は、日銀政策決定会合が、予想通りサプライズなしでしたが、株は予想に反して上がりました。為替も、一瞬円高に振れましたが、後は円安になったりして意外感のある動きになりました。
 日本取引所グループ(8697)の決算会見で、清田CEOが、「市場はリスクオフからリスクオンに変わりつつある」と指摘しました。取引所が株高のお墨付きを出したようなもので、売り方から「日銀政策決定会合何も無しでも下がらない相場、下がる理由はあと何だ」と言う嘆きが聞こえて来そうです。
 日銀展望リポートで、15年度と16年度の、実質GDPと消費者物価指数が、7月時点の見通しより下方修正されました。特に消費者物価は16年度1.9%から1.4%への下方修正です。黒田総裁は会見で、16年度後半の2%達成目標と、時期を後ずれさせましたが、物価の基調は変っていないと言明しています。賃金も史上空前の企業収益と人手不足で確実に上昇していくと見ています。労働市場がタイトな割には、上がっていないと言われるが、有効求人倍率1.24では、今後上げ足を速めると見ているようです。とにかく異次元緩和が続く中で、状況は徐々に良くなっています。
 
 さて来週は、11月4日(水)の郵政3社の上場で話題いっぱいでしょう。この相場に乗れなかった機関投資家が持たざるリスクのストレスを日本郵政にぶつけて来るかもしれません。木曜日トヨタの決算で、週末はアメリカ雇用統計です。年内利上げ観測が浮上しているアメリカでは、雇用統計は最大の注目材料です。
 なかなかすっきり抜けない75日(19093円)、200日(19210円)移動平均線ですが、来週は、この攻防戦に勝って、年末日経平均2万円相場が見えるのか、またまた正念場ですが、日米ともに市場のボリュームが増えて来たので、十分期待が持てます。

 来週の日経平均予想レンジ 18750円―19300円。

おはようございます。
 29日のNY株。
 ダウは23.72ドル安の1万7755.80ドル、ナスダックは21.42ポイント安の5074.27ポイント。NYSE出来高は8億7158万株。
 前日のFOMC声明で「次回会合で利上げが適切かを判断する」と明記されましたが、海外経済の減速を懸念する文言が削除されたことで、ダウは198ドルの上昇となりましたが、この日は、銅などの金属価格の下落で欧州株が全面安となったことで、反動の売り先行となりました。注目の7~9月期の実質GDPは、前期比年率1.5%増と前期(3.9%増)から急減速でしたが、個人消費が3.2%増となって相殺され、利上げの時期の材料とはなりませんでした。
 NY株は、年内利上げ見送り観測が高まり、安定的な回復基調となっていましたが、ここで年内利上げ観測が再燃し、不透明感が高まっています。来週発表の10月の雇用統計が注目度を増しそうです。

 日本株。
 今日の注目は、日銀政策決定会合一点です。今までの流れから言うと、120円台の為替や、19000円まで戻った日経平均の水準から、本日の追加緩和の喫緊性は無く、何も出ないと言う観測が多いですが、2%の物価上昇を基準に考えると、根本的に政策を変える可能性もあり、サプライズな結果も考えられると、意見は分かれています。株価も、75日、200日移動平均線を一気に抜けそうで抜けない、抜けないとなれば反動安も有りなのに、そうでもないと言う、正に、日銀政策決定会合に対する、強弱の考えがぶつかり合っている感じです。どうせ結果は後数時間で出ますが、「サプライズ無しで、為替118円台、日経平均300円安の後、買い戻されて元に戻る」と言うのはどうでしょうか。

 本日の日経平均予想レンジ 18700円―19200円。(サプライズ有り無しで500円幅)

おはようございます。
 28日のNY株。
 ダウは198.09ドル高の1万7779.52ドル、ナスダックは65.54ポイント高の5095.69ポイント。NYSE出来高は10億1244万株。
 アップルの好決算を受けてダウは買い先行で始まりました。また、在庫統計を受けて原油価格が上昇し、エネルギー株も上がりました。その後出た、注目のFOMCの声明は、前回とほぼ同じでしたが、若干タカ派的表現が入った事から、ダウは売られ一気にマイナスになりました。しかし、市場では、利上げは来年以降になるとの予想がなお優勢で、終盤にかけて下げ幅をほぼ取り戻して引けました。
 
 日本株。
 為替が121円台に戻り、原油価格も反発して46ドル台、今日の9月の鉱工業生産が余程悪くなければ、明日の日銀政策決定会合は、何も出ないと考えるのが妥当でしょう。しかし、世界レベルで買戻し相場に入った現状では、昨日のNYの反応と同じようになるのではないでしょうか。
 本日のCME日経平均先物が19150円(6時現在)で帰っています。再び75日移動平均(19115円)、200日移動平均(19190円)に挑戦です。わくわくします。逆に今1番リスクを感じているのが、空売り筋ではないでしょうか。
 今日は主力株中心に動くと思いますが、IPO銘柄の強烈な動きに見られるように、中小型株も、材料・業績で大きく動きます。マーケットは、上昇のメインストリートに戻っているのが、段々認識されると思います。

 本日の日経平均予想レンジ 19000円―19200円。

おはようございます。
 27日のNY株。
 ダウは41.62ドル安の1万7581.43ドル、ナスダックは4.55ポイント安の5030.15ポイント。NYSE出来高は9億9504万株。
 連邦公開市場委員会(FOMC)声明文を28日午後に控える中、この日発表された、9月の耐久財受注は前月比1.2%減、コンファレンス・ボードの10月の消費者信頼感指数も市場予想を大きく下回りました。佳境を迎えている7~9月期企業決算ですが、強弱入り交じる結果で、良いものは買われ、悪いものは売られる個別対応で、マーケット全体への影響は限定的です。しかし、引け後発表されるアップルの影響度は高く、様子見状態でした。
 状況を考えると、年内利上げの可能性は低いと思われますが、それだけに、もし、声明文がタカ派的な内容だったら、株価への反動は大きいとして、慎重に見る向きもありました。そのせいか、様子見にしては、NYSE出来高が10億株に近く、意見対立の売り買いが出ていたようです。
 引け後発表されたアップルの第4・四半期(9月26日まで)決算は、売上高が515億ドルと、前年同期421億2000万ドルから22.3%の増加です。アイフォーンの売り上げが36%も伸びました。純利益は111億2000万ドル(1株当たり1.96ドル)で、前年同期の84億7000万ドル(同1.42ドル)から増加しています。アナリスト予想を上回って、時間外取引では、2.6%高となっています。

 日本株。
 NY株様子見で、基本的には日本も様子見となりますが、NY引け後のアップル決算で、昨日売られた村田製作所等の電子部品関連やその他アップル関連に買い戻しが入りそうですので、しっかりの1日になりそうです。
 今日の予定では大きなものはありません。29日まで、東京ビッグサイトで開かれる東京モーターショーの報道公開日です。決算はコマツ(6301)、日立(6501)、任天堂(7974)が注目です。そして明日朝3時にFOMC声明文が発表になります。

 本日の日経平均予想レンジ 18800円―18900円。

おはようございます。
 週明け26日のNY株。
 ダウは23.65ドル安の1万7623.05ドル、ナスダックは2.84ポイント高の5034.70ポイントとまちまち。NYSE出来高は8億4087万株。9月の新築住宅販売は前月比11.5%減となった為、売りが先行しました。また、マーケット全体に影響しやすいアップルの決算が明日27日で、最大の注目材料FOMCは、27~28日という事で、直前の様子見・手控えの1日でした。 部品供給会社がさえない決算を発表したことで、アップルが3.2%安と、決算への警戒感が出ていました。

 日本株。
 日本も本日、アメリカの住宅景気の実態が分かる信越化学、中国の影響をどれだけ受けているかが示されるファナックの決算が注目されます。少し前、マーケットが悲観人気に暮れていた時、個別銘柄のアナリスト達の話を聞くと、「マーケットを見ていると憂鬱になるが、企業訪問すると逆に元気をもらって来る」と言っていました。中国情勢等厳しい中で、各企業は頑張っているようです。実際出てくる数字は、それほど悪いものではありません。昨日も日立が少し良い決算を出しただけで、この大型株が6%以上も騰がったのは、いかに投資家が悲観的に見ていたかという事が分かります。ファナックがどんな数字を出すか注目です。

 日経平均が重要なテクニカルポイントに来ている事は昨日話しました。昔、一世を風靡したグランビルの法則では、移動平均が下降している時、戻りはその移動平均までとして、高い確率で当たりました。今回、75日(中期線)移動は下降していますが、200日(長期線)移動は上昇しています。それがデッドクロスしました。状況は厳しいですね。その厳しいところをブレイクしたらすごい事ですが、確率から言ったら、「ここは売れるものがあったら売っておく」と言うのが無難なところでしょうか。
 しかし、結構権威のあるレポートで、ECB、中国中央銀行、FRB、日銀のQE(量的緩和)が揃ったら、来年半ばに日経平均3万円もありうるとしています。筆者の描く、「過剰流動性相場」のイメージよりスピードが速いので驚きましたが、世界景気に対する悲観的観測も多い中で、流動性の世界では、面白い事になって来ています。

 本日の日経平均予想レンジ 18900円―19050円。

おはようございます。
 昨日は、風が強く、ちょっと冷たいなと思っていたら、木枯らし1号だそうです。暑い夏が終わって、秋を楽しんでいたらもう冬が顔を出しました。寒暖の差が激しいので体調にはくれぐれもお気を付け下さい。筆者も仕事が出来ないほどではではありませんが、ちょっと不調です。
 しかし、株式市場は元気になって来ました。中国人民銀行は、23日に、銀行金利の自由化と同時に政策金利を0.25%引下げ、更に預金準備率も引き下げました。また、易綱副総裁は24日、北京で開催されたフォーラムで、中国は今後3─5年間、6─7%の経済成長を維持できるとの考えを示した上で、株式市場についても、ほぼ調整を終えたと指摘しました。8月の切り下げにより波乱となった人民元相場も、安定したと明言しています。
 いよいよ本日から、中国共産党の5中全会が、29日までの日程で開かれます。この間27-28日がFOMCです。そして、30日が日銀金融政策決定会合と続きます。本日の国内材料・イベントはありません。海外では10月の独IFO景況感指数、9月の米新築住宅販売が注目です。

 本日の日経平均予想レンジ 19000円―19200円。
 本日推定、75日移動平均が19140円前後、200日移動平均が19170円前後となりますので、デッドクロスします。しかし、そこを日々線が一気に抜くと、相場反転の確認となります。すごいところに差し掛かりました。

おはようございます。
 地場とは、その地方や地域、地元(じもと)の事で、そこの産業を「地場産業」などと使います。証券界も同じで、その土地の取引所、その取引所の会員や関係者を指して、取引所周辺で営業する小さな証券会社を「地場証券」と呼びます。また,それらの証券会社に出入りしている常連を総称していう場合もあります。彼らの事を「地場筋」と言い、その情報を「地場情報」などと言います。業界紙も当然範疇に入ります。
 清水一行先生の小説「地場者(もん)」では、兜町や蠣殻町(商品)に出入りする人たちの人情を描いています。筆者などは、45年も兜町に出入りしているのでまさしく地場もんです。
 証券評論をするエコノミストや、それらを伝えるメディアは、地場を俯瞰的に見ているので、地場にどっぷりの地場もんでは無いと言うかも知れませんね。
 世間一般では、①地場もんは勘や勢いに頼って理論的ではない。②エコノミスト程勉強していない。③従ってエコノミストより頭が悪い。と思われているかもしれませんが、それは間違いだと思います。①理論的な地場もんもたくさんいます。②寝る間を惜しんで勉強している地場もんもたくさんいます。③馬鹿では市場と対決できません。
 ただ、考え方にいくつか違いがあります。その代表が「不透明」に対する考え方です。エコノミストは不透明な事は100%ネガティブです。その不透明感を究明して理論的に透明にするのが仕事だと思っているからです。地場もんは違います。市場に密着していると、世の中は常に不透明で、明日何が起きるか分からないという事を、何度も体験しているので、透明になった時には逆に不安を感じます。エコノミストはその時達成感を感じるかもしれませんね。
 しかし、不透明な時間が圧倒的に長いので、地場もんは楽天的で、エコノミストは悲観的になります。一般投資家は、その特性を理解し、地場情報(証券会社情報)とエコノミスト情報をバランスよく取り入れて、賢い投資をして頂けたらと思っています。

2015.10.24 来週の相場。
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おはようございます。
 22日のNY株。
 ダウは320.55ドル高の1万7489.16ドル、ナスダックは79.93ポイント高の4920.05ポイントと大幅高となりました。NYSE出来高は10億5210万株と商いを伴っての上昇です。
 ECBのドラギ総裁が、理事会終了後の記者会見で、12月に資産購入の拡大など追加の量的金融緩和に踏み切ることを示唆した為、欧州株大幅高で、米国株もとなりました。
 昨日の日経CNBCラップトゥデイで紹介しましたが、ブルムバーグのサーベイで、53機関中43機関が12月15日の追加緩和を予測し、今回の会見で、それを示唆する事を期待するとしましたが、正に機関投資家の期待通りだった為、反応が良かったと思われます。こうなると、9月の中古住宅販売件数が前月比4.7%増と、市場予想を上回ったり、マクドナルドの純利益が7四半期ぶりに増加したり、スリエームの利益が市場予想を上回ったりしたことも、アメリカの利上げ時期云々などと言うことを吹き飛ばし、ダイレクトに好材料になります。根底は、買戻し相場が進行しているという事ですが。

 日本株。
 これで、日経平均18500円を上限とするボックス圏を抜ける事になると思います。10月15日のこのブログで、マーケットの基本観を述べました。「金融相場(緩和)と業績相場は株高、逆金融相場と逆業績相場が株安」です。ここをしっかりしておかないと、自分の立ち位置が分からなくなります。目先の動きに左右され、特に下がった時に不安感が増大します。世界は、過剰なお金にあふれています。それでも中国に端を発する景気減速で更にお金をつぎ込まなければなりません。世界は金融相場・過剰流動性相場の真っ最中です。目先の波乱はあっても、株は騰がるのです。
 さて、目先のテクニカルポイントは、9月9日1343円高の18770円を抜くと景色が変わると申し上げて来ましたが、CMEが18900円台で帰って来ていますので、一気に抜けそうですね。機関投資家の持たざるリスクが増加しそうです。しかし、来週の5中全会、FOMC、日銀政策決定会合で何が起きるか分かりません。その次の週に、このままだとアメリカの財政が上限に達し、(毎年の事ですが)、政府機関が閉鎖の危機に陥ります。ドキドキするほど楽しくなりました。基本観をしっかり持って立ち向かいましょう。
 
 日経平均予想レンジ 18800円―19000円。(17000円割れから、突然世界が変わりましたね) 

おはようございます。
 21日のNY株。
 ダウは48.50ドル安の1万7168.61ドル、ナスダックも40.85ポイント安の4840.12ポイント。NYSE出来高は8億5982万株。
午前中は、GM決算(5.8%高)やボーイングの通期予想の上方修正(1.7%高)で強含みの展開でした。しかし、全体では利益確定売りで上値重く、終盤にかけてマイナスとなりました。ゴールドマン・サックスの年内利上げが妥当との報告書も、嫌気されました。
 日本株。
 3連閑散などと言って失礼しました。閑散に売りなしでした。多くの投資家が予想していた、17500円―18500円のボックス相場の上限に来ました。では、「どうぞ売って下さい」と言われて、どれだけ喜んで売れる投資家がいるでしょうか。ボックスの下で買えなかったのですから、上でも売れないはずです。売れる玉(ぎょく)が無いからです。お手持ち株が売れる玉になるには、日経平均19000円台と言ったところでしょうか。移動平均は平均買いコストでもあります。現在短期線の25日移動平均は上回っていますが、中期75日、長期200日の移動平均線共に、19100円台です。ここを上回らない限り、多くの投資家は儲かっていないという事になります。逆に、ここを上回ると一気の上値トライという事も予想されます。
 9月29日の17000円割れで、多くの投資家が弱気となりました。皮肉な事に、そこから買戻し相場が始まっています。世界中がカネ余りの流動性相場ですから、売ってもおカネの行き場が無ければ、買戻すしかないのは理の当然です。その流動性に影響する一連のイベントが、今日から始まります。ECB定例理事会(本日)、5中全会(26-29日)、FOMC(27-28日)、日銀政策決定会合(30日)と続く重要イベントで、今年の相場は決まります。最大のヤマ場がまいりました。
 しかし、目先の上下は、個別株の業績、為替、原油価格が左右します。WTI原油先物が45ドル台前半は嫌な感じです。株式市場の旦那さんだったオイルマネーが、原油安でその余裕が無くなりました。年間売り上げで国家予算を補てんし、残りを投資に回す形が崩れています。昨年の実績では60ドルが分岐点と言われています。それぞれの産油国も、今までのような暴飲暴食気味の国家予算を多少抑えるにしても、50ドル台の原油価格は必要です。サウジやノルウェーのSWF取り崩しが報道されましたが、アブダビはサウジの倍の規模です。通称オイルマネーは、日本円で300兆円の残高と推測されています。目先の売りは終わったようですが、運用を委託されているロンドン経由の注文には今後も注意が必要です。売ったお金は国家予算の補てんですから、この分は戻って来ません。
 今日の予定は週間対外対内証券売買契約(午前8時50分)、ECB定例理事会(金融政策発表は日本時間午後8時45分、会見は午後9時半)、米週間新規失業保険申請件数(午後9時半)、9月の米中古住宅販売(午後11時)、9月の米コンファレンス・ボード景気先行指数(午後11時)です。

 本日の日経平均予想レンジ 18350円―18550円。