金融相場、業績相場。
この相場用語は今では一般的に使われていますが、故浦上邦雄先生が発案した相場サイクルの名称で、金利、業績、株価の関係を表したものです。
 金融相場―業績相場―逆金融相場―逆業績相場の順になって、また金融相場に戻るので、「相場の四季」とも言われますが、実は金融相場と業績相場の間に中間反落相場が挟まっていて、逆金融相場の後の中間反騰相場と合わせて、四季ではなく六季なのです。
 今の位置付けは、日欧が金融相場真っ最中、アメリカが金融相場から業績相場への過渡期(中間反落期)と考えられます。元気のないダウの理由も、このサイクルで考えると納得です。
 日本は金融相場真っ最中とは言え、アベノミクスと一体となった金融政策で、一部の企業ですが、賃金ベースアップが行われるほど、業績の回復が見えてきました。業績相場に若干近い金融相場(中間反落にも近い)と言えるかも知れません。
 今日の東洋経済オンラインで、イエレンFRB議長ははたして利上げに踏み切れるのだろうかと書いて見ました。
 連銀総裁の多くは、早くこのような異常な金融政策から抜け出したいと思っていますので、所謂タカ派発言が目立ちます。しかし、先日の雇用統計の数字が強かったら350ドル安になるようなマーケットを前にして、相当利上げ実施にプレッシャーがかかっているのではないかと推測できます。金利高やドル高を乗り越えて業績が上向き、業績相場に移って行けるしっかりとした見通しが立つのかなと疑問に思っています。
 中間反落期の特徴は、金利・業績・株価横ばいです。もし、利上げに踏み切れず、金融相場に戻る事になると、金利・業績下向きでも株価上昇です。
 アメリカ離れの日本株ですが、外国人買いの帰趨を握るアメリカ株の動きは無視できません。イエレン議長の悩みは続くと思われます。