おはようございます。
 あの時、お金が沸騰していましたが、その舞台となったのは、主に土地と株だけです。消費は活発でしたが、店員さんの給料が10倍になったわけではありません。
 「土地」と言うと思いだすのは「地上げ」です。
 地上げとは、土地の再開発で、その区域の地権者から土地を買い上げる行為です。東京のいたるところで地上げが横行していました。再開発事業をするのは大手不動産会社ですが、実際はその社員が一人一人の地権者に接触するわけではありません。下請け中小不動産会社が買い集めた土地を、まとめて再開発事業者に転売する方法がとられていました。
 その下請け、更にはそのまた下請け不動産会社に暴力団のフロント企業が多く存在していました。彼らは地上げで集めた土地の転売で莫大な利益を上げ、それを株につぎ込み更に利益を積み上げていました。
 今は、反社会勢力とは法律で接触できない事になっていますが、当時は証券取引法に違反しない限り、暴力団と言う理由で明確に株注文を断る事は出来ませんでした。
 彼らの社会的地位もだんだん上がってきて、正に裏が表を飲み込む勢いでした。ある時、友人の同郷の知り合いが、暴力団フロント企業の幹部をしていて会う機会がありました。つまり友達の友達です。
 年下の彼が別れ際に言いました。「俺と付き合っているといい事あるよ」。
 株の大量発注をにおわすこの言葉でその時不思議な感覚に陥りました。
「ああ、これで日本は暴力団に支配されるんだ」と思ってしょんぼりした事を今でも忘れません。
バブルの崩壊は、裏と表が逆転しそうになる直前で起こったリバランス事象であったのではないでしょうか。神の意思?

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