おはようございます。
 中国発の景気減速、反対にアメリカ発の利上げ(景気押し下げ政策)不安で、世界同時株安に見舞われていますが、不安心理に弱い日本株は、日経平均6月高値20952.円71銭から、先週末安値17608円17銭まで15.96%もの下げとなっています。需給も業績もこれだけ下げる理由は無く、心理的には、相場の一つの目標だった2020年が、推進の中心だった石原慎太郎都知事、後を継いだ猪瀬都知事が第一線を退き、魂の無い抜け殻になって醜態をさらけだしていると言う悪材料はありますが、やはり外の材料が原因と言わざるを得ません。
 海外要因で波乱になったのは、直近ではギリシャ問題があります。あれはどうなったのでしょうか?本質がはっきりしないまま、うやむやになっていますね。経済問題はうやむやにはなりません。はっきりさせないのは経済問題ではないからです。ドイツの銀行に勤め、ギリシャには仕事で数えきれないほど行ったことがある筆者の親友は、ギリシャはヨーロッパでは無いと言っています。理由は①音楽が違う。②パンの形が違う。③宗教が違う(ギリシャ正教)と言っています。こんな見方をマスコミで報道されたことがありますか?ギリシャはしっかり捕まえておかないと、すぐに中東になってしまうのです。ISが進出したらヨーロッパの地政学的リスクが一気に高まります。ドイツが口では厳しい事を言っていても、基本弱腰の理由です。
 中国は3つの国から出来ていると前から言われてきました。改革開放が進む沿海部、それに準ずる内陸部、さらにその奥の新興国自治区です。今回のG20で中国の中央銀行総裁がバブル崩壊と言う言葉を3回使ったと麻生財務相が記者会見で話しています。中国の1つの国沿海部は確かにピークは越えたようです。しかし、内陸部は経済成長真っ盛りです。その奥はまだこれからです。中国の懐は深いと思います。中国はそれほど悪くないと言う日銀黒田総裁の意見は、正しいと思います。
 アメリカの利上げも、昔だったら急激な景気上昇に対応するのが利上げ政策で、勢い余ってリセッションに陥らせ、結果的に景気循環の波を作っていました。今は、スーパーコンピューターが不可能と言われた地球規模の気象現象を解析する事が出来るようになりました。行き過ぎた経済と不況を繰り返さない様な金融政策も出来るはずです。リーマンショックショック以降7年の巡航速度成長途中のアメリカ経済が、この程良い成長を長期間続ける事が出来るような今回の利上げだと思います。世界は冷静になるべきだと思いますし、なると思います。
 日本株は、2番底を探るどころか、先の1番底を切り、新しい1番底を探る苦しい展開ですが、早晩落ち着くと思われます。この調整によって逆に当面(今年度)の天井は高くなったと思っています。勝負はいつもそうですが、冷静に状況を分析できた方が勝ちます。楽しみましょう。