2015.10.03 来週の相場。
おはようございます。
 2日のNY株。
 ダウは200.36ドル高の1万6472.37ドル、ナスダックは80.69ポイント高の4707.78ポイント。
 注目の9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が、20万人前後との市場予想を大幅に下回る14万2000人増とでて、景気減速警戒感で、寄り付きから大幅下落となりました。筆者も原稿締切の夜なべで、午前0時ころ見たらNYが大きく下げていたのでがっかりしました。雇用者数14万人とはびっくりでした。しかし、利上げ観測後退と原油、商品が上昇したことで、午後になって上昇に転じました。筆者も仕事終えてベットに入る寸前の4時ころ見たら一変して大幅高で、またびっくりです。最近のマーケットの反応が、景気指数に対して正の反応か負の反応かはっきりしませんでしたが、午前中正の反応、午後負の反応とまだはっきりしないようです。明日に繋がるのは午後の動きですから、利上げ後退の負の反応優先で考えると、雇用統計発表後、FF金利の先物取引から算出される利上げ確率は年内が少数意見となりました。現時点では来年3月が多数意見です。
 日本株。
 筆者はこのブログで一貫して強気を言って来ました。それは一つの確信があるからです。決して買いが善で売りが悪だと思っているわけではありません。信用取引実践編ではそれに警告しているくらいです。
 つい最近まで、日本の個人金融資産総額への表現は1千兆円でしたが、今は何と1千5百兆円になっています。金融資産は黙っていても複利で増えて行きます。日本の人口は減ってもお金は増え続けるのです。株価の決定要因は数々ありますが、究極は、カネ対株の量のバランスです。その昔、日本が貧乏だったころ、株価は日本の経常収支に沿って動きました。経常収支が黒字になれば上がり、赤字になれば下がりました。貯金が無いから、財布にお金が入った分だけしか買い物が出来なかったからです。今は世界一の対外資産を持つ金持ち国なので、単純にはいきませんが、カネ対株の量のバランスが株価を決定すると言うメカニズムは変わらないと思っています。従って、アメリカのQE3、ECBの量的緩和、更に日銀の異次元緩和の中で、じゃぶじゃぶになったおカネが、株高を引き起こすと考えました。そしてその先は日本の異次元バブルです。中国が景気減速と言っても強気が変わらなかったのは、逆に追加緩和で資金供給され、「不景気の株高」現象が起きると考えたからです。
 アメリカが利上げすると言っても、急激に資金供給量を減らすわけではありません。QE3の段階的停止分は、ECBや日銀の資金供給で緩やかに吸収されました。しかし、ここで事件が起きたのです。サウジアラビアが7月には40億ドル(約5000億円)の国債を発行しました。サウジの国債発行は2007年にもありましたし、金額が小さかったこともあり軽視してしまいました。中国に端を発した世界景気不安と言う経済現象は、原油安を媒体にして、金融に接触してしまった事になります。産油国サウジアラビアの財政赤字(歳入不足)の補てんで株を売るとなると、「不景気の株高」が成立しなくなります。一説によると、ファンド解約が間に合わなかったので、やむを得ず国債を発行したとのことです。もし起債せず、静かに株を売っていたら、ヒントさえ得る事が出来なかったことになりますが、せっかくのヒントも生かされなかったので、しょうがありませんが。報道によると日本円で8兆円との事ですが、日本株の組み入れが10%とすると8千億円。8月と9月で、外国人投資家は現物・先物で6兆円を売っています。他の産油国、あるいは中国のOD05系も売っていたかもしれません。それをキャッチした空売りファンドが売り攻勢をかけて来たのかも知れません。しかし、サウジ売りが報道されたという事は、今回の下げの中で、今年の分は売り終わったと考えられます。長くなりますので、来週の動きは明日書きます。筆者の強気は変わりません。