おはようございます。
 アメリカの利上げは無期延期の様相です。株価にとっては朗報ですが、それは景気が良くない証明でもあります。ISM製造業指数は階段を1段づつ降りる様に悪化しています。雇用統計は去年11月をピークに右肩下がりです。金融政策を決める2本の柱がこれでは、利上げは出来ません。筆者が「6月説有力」な段階より、利上げ無しを唱えて来たのは、この数字の流れを見ての事です。業績相場に移行すると思われたアメリカ株は金融相場に逆戻りをしようとしています。業績相場も金融相場も、株価は上がります。(下がる時は逆金融相場・逆業績相場)
 その狭間が波乱地帯です。しかし、業績相場は陽性の相場、金融相場は陰性の相場です。金融相場では陰湿な材料しか出ません。(それが買い材料ですが)早速今日の日経新聞のトップは、日本の「景気足踏み長引く」です。
 ただ、注意しなければならない、狭間の波乱の一つが、オイルマネーの行動です。今まで、産油国は、石油売却代金を国家財政に入れ、残りをせっせと他の資産に投資してきました。常にオイルマネーは買い方でした。今回サウジアラビアの資産売却が報道されましたが、原油価格45ドル前後で、年間産油売却代金と国家予算がほぼ同額になった事を意味します。今年の分は終わったと思いますが、来年以降、今の原油価格の45ドル前後が続くと来年も売るという事になります。アメリカとのシェールオイルをめぐるチキンレースは終ったので、少なくとも50ドル前後で安定すると思います。心配はないと思いますが、政府系ファンド(SWF)の規模は、サウジアラビアより、ノルウェー年金基金の方が大きく、アブダビ投資庁の資金はサウジアラビアの倍の規模ですので、今後の原油価格には注意が必要です。