おはようございます。
 地場とは、その地方や地域、地元(じもと)の事で、そこの産業を「地場産業」などと使います。証券界も同じで、その土地の取引所、その取引所の会員や関係者を指して、取引所周辺で営業する小さな証券会社を「地場証券」と呼びます。また,それらの証券会社に出入りしている常連を総称していう場合もあります。彼らの事を「地場筋」と言い、その情報を「地場情報」などと言います。業界紙も当然範疇に入ります。
 清水一行先生の小説「地場者(もん)」では、兜町や蠣殻町(商品)に出入りする人たちの人情を描いています。筆者などは、45年も兜町に出入りしているのでまさしく地場もんです。
 証券評論をするエコノミストや、それらを伝えるメディアは、地場を俯瞰的に見ているので、地場にどっぷりの地場もんでは無いと言うかも知れませんね。
 世間一般では、①地場もんは勘や勢いに頼って理論的ではない。②エコノミスト程勉強していない。③従ってエコノミストより頭が悪い。と思われているかもしれませんが、それは間違いだと思います。①理論的な地場もんもたくさんいます。②寝る間を惜しんで勉強している地場もんもたくさんいます。③馬鹿では市場と対決できません。
 ただ、考え方にいくつか違いがあります。その代表が「不透明」に対する考え方です。エコノミストは不透明な事は100%ネガティブです。その不透明感を究明して理論的に透明にするのが仕事だと思っているからです。地場もんは違います。市場に密着していると、世の中は常に不透明で、明日何が起きるか分からないという事を、何度も体験しているので、透明になった時には逆に不安を感じます。エコノミストはその時達成感を感じるかもしれませんね。
 しかし、不透明な時間が圧倒的に長いので、地場もんは楽天的で、エコノミストは悲観的になります。一般投資家は、その特性を理解し、地場情報(証券会社情報)とエコノミスト情報をバランスよく取り入れて、賢い投資をして頂けたらと思っています。

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