おはようございます。
 本日は日本ダービーです。そして筆者の69回目の誕生日です。
 昔は馬にのめり込みました。社会人になってから20年間障害馬術の練習に明け暮れました。今は無くなりましたが、宇都宮競馬の馬主にもなりました。勿論土日は中山競馬場か浅草か錦糸町の場外馬券場です。足利、宇都宮、高崎、浦和、船橋、川崎、大井競馬場もすべて行きました。新橋遊吉の小説を読み、競馬必勝法を研究したりしました。一生競馬からは抜けられないと思っていましたが、不思議なことにある時から一瞬でやめました。今は株式相場研究の方が面白いので、全く馬券は買っていません。今日もマカヒキの圧勝を見るテレビ観戦だけです。
 相場の面白さを教えてもらったのは、師である立花証券創業者で、最後の相場師石井久氏です。4月22日になくなりました。92歳ですが、亡くなる直前まで勉強していました。口癖が「君勉強しろ。勉強すれば株は8割は分かる」でした。
 師には貴重な色々な事を教わりましたが、一つだけ選べと言われれば「針の落ちる音を聞け」です。チャンスや危険は音もなく忍び寄って来ます。しかし、全く音がしないかと言うと、必ずかすかな音(兆候)があります。その音を聞けといつも言われました。その為にはいつも周囲に気を配っていなければなりません。時々、帝国ホテルの碁会所に行く師と、内外情勢調査会(時事通信の情報組織、帝国ホテルでよく開かれた)に行く筆者と、地下鉄日比谷駅でお会いする事がありました。帝国ホテルに1番近い出口はA13番ですが、その階段を一緒に上がっている時突然、この階段は何段あるか?と聞かれました。駅の階段を数えるなど普通はありません。そんな日常の注意力の積み重ねが、針の落ちる音をを聞く訓練だと言う教えでした。先週末、帝国ホテル富士の間で盛大にお別れの会が開かれました。会場へ向かうた為A13番出口から地上へ歩き始めた時、突然思い出して、また下まで戻り、1段1段数えて見たら、踊り場を含めて61段ありました。
 「君勉強だよ」と言う師の声がいつも聞こえて来ます。69歳の誕生日を迎えましたが、針の落ちる音を聞けるように、益々精進して行きたいと気持ちを新たにしております。