2016.06.05 7771 日本精密
おはようございます。
 先週末金曜日に7771日本精密の決算説明会が開かれました。既に発表されている今2017年3月期連結予想は、売上高102億600万円(前期比9.3%増)、営業利益3億600万円(同8.5%増)、経常利益2億3100万円(同138%増)、当期純利益3億5200万円(同611.7%増)と、大幅増収増益になっています。チャイナプラスワンの流れをはるかに先行する、当社のアセアンプロジェクトの戦略的価値が益々高まって、売り上げは予定より1期早く過去最高の100億円を達成しています。上記決算予想数字で分かるように、営業利益の増益率より当期純利益の増益率が大きいのは、「生産準備金」が特別利益に入る為です。これこそが当社の価値を証明するものの1つです。
 下請け企業は、下町ロケットの様なかっこいいものでは無く、「発注したらそれに答えられますか」と言う大手企業からの打診で、必死で資金を工面し設備を増強したら、「方針が変わり、発注は無くなりました」となった結果、資金繰り悪化で倒産という例はたくさんあり、これも良くドラマで使われます。それ位、発注元と下請け受注会社の力関係は大きな差があります。ところが今回の当社の例は、「発注しますので是非作って下さい。設備増強でお金がかかるでしょうから、生産準備金と言う形でお金を先に払いますから宜しくお願いします」と、分かり易く言えばこんな表現になります。それほど当社の技術は貴重なものになっています。以前から筆者も書いてきましたが、日本の物つくり会社は、中国で20年、30年の歳月をかけて、日本と同等の加工技術を作り上げて来ました。設備や工員の技術はすぐに上がらないからです。ところが今中国では、賃金高騰と後継者不足で、せっかく日本が支援して作り上げた、中国人経営の下請け企業群の経営が立ち行かなくなっているのです。チャイナプラスワンと簡単に言うけれど、高度に高まった下請け企業群に匹敵する代替工場は簡単には見つかりません。その20年、30年のタイムラグを一手に引き受けるのが当社です。しかも、今回の特別利益2億円は、言わば手付金に当たるもの。2回目は工場竣工時、3回目はの納品開始時に入って来ますが、当然それ以上の金額になる事が考えられます。
 また、広大なカンボジア工場には、十分なスペースがあり、今後の需要増に答える事が出来るだけでは無く、周辺に、当社が生産していない部品の専門企業を中国から誘致し、時計部品の世界の供給基地はにしようとしています。更に、すでに始まっていますが、超一流企業からのウエアラブル関連の受注発生で、IT部品供給企業としての道も開き始めました。
 最近の仕手筋の暗躍で、筆者はコメントを控えて来ましたが、完全に雑音は去り、本来の上昇トレンドに戻りました。先行き楽しみな当社を、引き続き深掘りして行きたいと思っています。

スポンサーサイト