2016.07.30 来週の相場。
おはようございます。
 週末29日のNY株.
 ダウは24.11ドル安の1万8432.24ドル、ナスダックは7.15ポイント高の5162.13ポイントと揉みあいでしたが、NYSE出来高は11億9738万株。
 4~6月期実質GDP速報値は、前期比1.2%の増と、市場予想の2.6%増を大幅に下回ったため、ダウは売り先行となりました。ダウ銘柄のエクソンモービルの決算も、原油安の影響で大幅に悪化していました。市場では原油安に警戒感が強まっています。一方、好決算のアルファベットやアマゾン・ドット・コムのハイテク系は引き続き元気で、ナスダックは4連騰でした。

 日本株。
 固唾を飲んで待った日銀政策決定会合の結果は、株価にとっては好材料でしたが、為替にとってはゼロ回答なものでした。
7月18日の本稿で詳しく書きましたが、資金供給から始まる日銀の政策が成功するメカニズムにおいて、株高は途中に発生する現象です。しかし、供給された資金が、マイナス金利まで導入したにもかかわらず市中に流れず、銀行の段階で止まっている現在、株高で投資家に直接運用益を入れ、市中のおカネの流れを誘導する事は、政策成功の1つの手段です。その点から言うと、ETFの買入れ額を6兆円にして、株価にターゲットを絞った今回の結果は良好なものだったと思います。ただし、企業業績が佳境に入り、ドル円レートが重要な時に、これへのゼロ回答は、アクセルとブレーキを一緒に踏んだ結果になってしまいました。ここに米国GDPの予想外の低調が加わり、一気の円高です。
 正念場のせめぎ合いは、売り方有利の体勢で持ち越しとなりました。為替対策ゼロ回答と米国GDPによって102円台になっている円ドル環境で、来週1週間で日経平均1万7000円を超えるのは厳しい状態です。火曜日の政府による景気対策にもよりますが、1万7000円以上のコールの売り方は丸儲けになりそうです。ただ、主力株の反発が厳しくなって逆に、中小型個別株の復活が早まるかも知れません。
 来週は為替次第の展開です。このところ続いていた堅調なドルは、米国GDPで再びドル安です。週末の雇用統計でその流れが変わるか。前回、前々回で上下に大きくぶれている雇用者数が、今回もぶれるのか、不安と共に注目です。

 来週の日経平均予想レンジ 15800円―16900円。為替次第でぶれそうです。

今日はこれから日産証券特別経済セミナーでの講演です。「どこへ行く日本株」と題して筆者の見方を述べさせて頂きます。