おはようございます。
 21日に日米の金融政策にどんな結論が出るか?
岡三証券のレポートを基に可能性をまとめて見たいと思います。
 今回の日銀会合で決定が予想されるのは
①「2年で2%の物価目標を達成する」というタイムフレームの長期化・弾力化
②「年間80兆円」の国債購入ペースの柔軟化
③国債買入れの「平均残存期間7~12年」の柔軟化
④買入れ対象確認 社債やCP
⑤マイナス金利の深堀り       等です。
 ①は既に形骸化しています。2年間という期間設定はすでに破たんしています。②、③の長期国債の買入れにおける「年間80兆円」、「平均残存期間7~ 12年」という条件はより柔軟な政策運営になると思われます。④は意外に注目です。⑤のマイナス金利の深堀りは、住宅投資などのプラス面と、銀行の業績悪化要因と両面がありますが、日銀はプラス面を押し出して行くと思います。
 「総括的な検証」については「マイナス金利支持派」、国債購入を重視する「リフレ派」、「緩和消極派」など見解が割れていますが、「自己批判」絶対にありません。公共工事が動き出したら止まらないように、国の政策はすべてそうです。

 FOMCはどうでしょうか?
ジャクソンホールのFRB 議長の講演と、その後のフィッシャー同副議長による絶妙なフォローによって早期利上げの思惑が高まりました。その後、複数のFRB高官から「タカ派」発言が続いたため、FRBが9月利上げへの「地均し」が感じられます。FRB理事3名は揃って利上げ慎重派ですが、投票権を持つ10 名の直近のコメントを振り返ると、利上げ派が過半数となることも考えられます。 しかし、緩やかながら回復基調が継続しているものの、インフレ率はFRBの2%目標を下回り、賃金上昇率も鈍く、8月のISM製造業景況指数は半年ぶりに節目の50を下回りました。非製造業も50は上回っているものの大きく落ち込んでいます。8月の雇用統計も期待ほど力強い内容とはいえず、FF金利先物が織り込む9月での利上げ確率は18%(9月15日現在)と可能性としてはほぼ無しです。昨年12月の利上げ直前には80%程度まで上昇していました。9月利上げは依然難しいと思われます。
 今回のFOMCでは新しいドットチャート(FOMCメンバーによる政策金利見通し)も発表されます。前回6月FOMC時点ではFOMCメンバーが予想する今後の米国の政策金利は2016年末で0.875%(中央値)でした。今回のFOMCではドットチャートを下方修正することになると思います。
 メインシナリオは、今回のFOMCで金融政策を据え置きつつ、FOMC後のイエレン議長の記者会見で12 月利上げに向け地均しを進めるといったところでしょう。
 とにかく、どんな結論が出ても、今回のイベントをずっと織り込んで来た株式市場は、何か弾けなければ収まらないような気がしてなりません。

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