2017.03.05 金利と株価。
おはようございます。
 利上げ歓迎で株価は上げていますが、本来利上げは株価にマイナスです。高金利は経済の頭を押さえ、企業利益は減少します。従って低金利下で株価は上がり、高金利で株価は下がるのが基本です。
 3日(金)の日経新聞1面トップで世界の時価総額が過去最高に迫っていると伝えていますが、これも明らかに低金利の恩恵です。ではなぜ今利上げが株高になるのでしょうか。理由は金利の絶対位置にあります。例えば今3月利上げ気運の高まりで米10年債利回りは、昨年12月14日のFOMC利上げ後15日の2.6%に迫る2.48%(2日現在)になっていますが、過去最高だった1985年3月27日には11.85%を記録しています。ドイツ10年債は今ほぼゼロ%ですが、1982年6月23日には9.49%でした。
 日本でもベテラン投資家は覚えていると思いますが、いや実際買ってしまった方も居ると思いますが、61(ろくいち)国債事件と言うのがありました。6.1%の超低金利(書き間違いではありません)で発行された10年債を買ったらその後大きく下がって(金利が上がって)、アイランド・リバーサル的に取り残された負の資産を抱えて投資家は泣きました。数年後には低金利時代が始まってそれが宝物になりましたが。
 絶対的低金利のゾーンでは、利上げは景気経済の上向きシグナルとなり株価にプラスとなります。勿論どこかの水準で、利上げは株価にマイナスと言う「正」の関係に戻ります。アメリカのエコノミストたちはその端境が3.25%-3.5%だと見ています。権威ある金利エコノミストに異を唱えるのは僭越だと思いますが、あえて言えば、もっと上だと思います。11.85%は異常だとしても、3.5%でトランプ経済が失速する(債券から株へのグレートローテーションが終わる)とは思えません。
 ともかく3月15日に利上げがあると、前回利上げ後の10年債利回り2.6%越えが考えられ、同日記録したドル円118円が意識されます。実質的な同日になる12月16日の日経平均は1万9401円でしたが、こちらは既に抜いています。

 週後半の予定
【9日(木)】
2月のマネーストック(午前8時50分、日銀)
週間対外対内証券売買契約(午前8時50分、財務省)
2月の工作機械受注(午後3時、日工会)
上場=ピーバンドットコム<3559>がマザーズ
ECB定例理事会(金融政策発表は午後9時45分)  ドラギECB総裁会見(午後10時半)
2月の中国消費者物価▽卸売物価(午前10時半、国家統計局)
2月の米輸出入物価(午後10時半、労働省)
米週間新規失業保険申請件数(午後10時半、労働省)
【10日(金)】
メジャーSQ算出日
1~3月期の法人企業景気予測調査(午前8時50分、財務省・内閣府)
2月の米雇用統計(午後10時半、労働省)
EU首脳会議最終日(ブリュッセル)