2017.11.20 オピオイド。
おはようございます。
 11月7日を目先ピークとする「ひと呼吸」の最中も、企業業績の通期上方修正は粛々と積み上がり、10月初めに1410円だった日経平均EPSは直近11月17日には過去最高の1534円まで上昇しています。当然、急騰後の調整と言う若干トリッキーな局面でも日経平均のPERは14倍台半ばに過ぎない低水準です。日経平均EPS1500円乗せは、10-12月期の結果と共に年明けになると多くのアナリストは想定してしていたのではないでしょうか。つまり、企業収益の回復は1四半期スピードアップしていると言えます。
 外国人投資家の現物買いは7週連続買い越しとなっていますが、先物との合計では、11月第2週は若干の売り越しになりました。売りに転じたのか心配されるところですが、筆者周辺のファンドからは「まだ本格的に買いはじめたばかり」と言う声が多いです。ただ今週は、感謝祭ムードで外国人の動きは低調と思います。とすれば個別株です。
 18日(土)の日経新聞が、トランプ大統領がホワイトハウスで珍しく実兄が依存症で若くして亡くなった事を突然告白した事を伝えています。原稿に無かった事で、薬物依存症対策に本腰を入れる様です。特にオピオイドと言う麻薬は合法で、医療の世界では歯痛の鎮静など簡単に医師は使います。鎮痛には効果がありますが、中毒性が高く、200万人以上が中毒になり30万人が死んだそうです。4875メディシノバ(ジャスダック・ナスダック上場)はこの依存症対策薬で、既にフェーズ2を通過しようとしている段階で、米政府も期待しています。神経変性疾患と薬物依存症に対するMN-166(イブジラスト)の臨床試験結果が来春にも発表される予定です。
 本日の日経平均予想レンジ 2万2300円―2万2400円。
 予定
10月の貿易統計(午前8時50分、財務省)
10月の実質輸出入動向(午後2時、日銀)
10月の粗鋼生産(午後2時、鉄連)
10月の主要コンビニ売上高(午後4時、フランチャイズチェーン協)
10月の半導体製造装置販売高(午後4時、SEAJ)
10月の米景気先行指数(21日午前0時、コンファレンス・ボード)
ASEM外相会合(21日まで、ミャンマー・ネピドー)

2017.11.19 AI関連の実態
おはようございます。
 人気テーマの一つであるAI関連銘柄ですが、皆様のイメージはどのようになっているのでしょうか。AI関連銘柄とは、例を挙げると、Watson を作ったIBM は間違いなくAI関連ですが、Watsonを導入した企業はAI関連とは言わず(この辺が曖昧になっているようですが)単なるユーザーで、この導入にたずさわってソリューションを提供した企業までをAI関連銘柄と言うのではないでしょうか。 これからはこのソリューションを提供するグループが大きく伸びると言われています。ミック経済研究所のレポートによると2017年のAIそのものを作る「AIエンジン市場」は750億円ですが、AIを利用した「AIソリューション市場」は3000億円となっており、既に圧倒的にソリューション市場の方が大きいのです。更に2021年の予測では、前者が2000億円、後者が8000億円と、AI関連は1兆円市場に育ちますが、ソリューション市場の優位性は更に高まります。勿論ここからの市場規模の拡大は加速度がついて行く事が予想されます。
 2021年時点のユーザー側を業界別に見ると、トップが広告・マーケティングで1530億円、2位その他、3位セキュリティー、4位コールセンター1092億円、5位製造、6位金融となっています。因みに、伸びの少ないのが医療・介護、全く伸びないのが窓口業務です。
 皆さんが意外に思うのは、これだけ騒がれているAIが今年の(まだ1か月残っていますので確定ではありませんが)エンジンの売上がわずか750億円と言う事では無いでしょうか。AIがどんな実績を上げたかを考えてみると、囲碁・将棋の話しか思い浮かばないように、実は、AIが役に立った実証例がまだ少ないのです。各企業もAIを事業にどのように使うか試行錯誤中ですべてはこれからです。
 2352エイジアが、AIエンジン「ABEJA Platform」を使った実証実験を既に顧客ユーザーである3社と一緒に今期中に始めます。この3社は企業秘密で教えてもらえませんでしたが、超大企業の様です。この実証実験が成功しますとすごい材料になると思います。エイジアは「AIソリューション市場」に属し、市場トップの広告・マーケティング業界が主戦場です。前3社とは別件ですが、CCCがTポイント会員6277万人に対して販促メールを配信していますが、これに当社のアプリが採用され4月から稼働中です。メール配信性能1日1000万通、キャンペーン受付性能1日100万件というCCCの高い要求に合格したのは当社しか無かったようです。AIエンジンの開発は資本・業務提携だけとし、経営資源をAIソリューション市場に絞っている当社の生き方に筆者も共感しています。
 週後半の予定
【22日(水)】
20日現在の日銀営業毎旬報告(午前10時)
ECB定例理事会(金融政策発表・記者会見なし)
10月の米耐久財受注(午後10時半、商務省)
米週間新規失業保険申請件数(午後10時半、労働省)
11月の米ミシガン大消費者景況感指数確報値(23日午前0時)
EIA週間原油在庫(23日午前0時半)
10月31日・11月1日のFOMC議事要旨(23日午前4時、FRB)
【23日(木)】
勤労感謝の日
7~9月期の独GDP詳報(午後4時、統計局)
11月のユーロ圏PMI(午後6時、英マークイット)
7~9月期の英GDP改定値(午後6時半、国民統計局)
休場=米(感謝祭)
【24日(金)】
週間対外対内証券売買契約(午前8時50分、財務省)
9月の景気動向指数改定値(午後2時、内閣府)
決算=住友生命、日本生命、明治安田生命
10月のNZ貿易収支(午前6時45分、統計局)
11月の独IFO景況感指数(午後6時)
おはようございます。
 週末17日のNY株。
 ダウは100.12ドル安の2万3358.24ドル、ナスダックは10.50ポイント安の6782.79ポイントと反落。NYSE出来高は8億7500万株。
 下院では税制改革法案が可決されましたが、上院との相違の大きさから年内成立は無理と判断され、利益確定売りに押されました。来週の感謝祭を控えて、手じまい売りが出やすい時です。
 10月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比13.7%増の129万戸と、戸数ベースで2016年10月以来1年ぶりの高水準となりましたが、影響は限定的でした。10月住宅建設許可件数も市場予想を上回り、9月分も上方修正されましたが、ドル買い材料にはならず112円を挟むドル安円高でした。
 日本株。
 テレビ東京のMプラス11と言う番組の中で日経CNBCから市況中継するコーナーがあるのですが、筆者は火、木、金にレギュラー解説もしています。いつも10時前にスタジオのある日経本社に入りますが、昨日はその時日経平均400円高でした。番組は前引けを挟む前後5分なので、前半は「強いですねー」で始める予定でしたが、始まる直前みるみる値が消えたので、「ファンドの空中戦です。個人投資家はバタバタしないように」に急きょ変えました。正に空中戦で、強いのか弱いのか分からない1日でした。でも正直、心はにんまりです。予想通り中小型個別株が買い戻され、筆者銘柄も軒並みプラスでした。来週は木曜日が日米とも休場なので流れが分断され、日経平均一気の高値取りは無理と思われます。この中小型個別株物色の傾向が高まると思います。
 来週の日経平均予想レンジ 2万2000円―2万2700円。
 週前半の予定
【20日(月)】
10月の貿易統計(午前8時50分、財務省)
10月の実質輸出入動向(午後2時、日銀)
10月の粗鋼生産(午後2時、鉄連)
10月の主要コンビニ売上高(午後4時、フランチャイズチェーン協)
10月の半導体製造装置販売高(午後4時、SEAJ)
10月の米景気先行指数(21日午前0時、コンファレンス・ボード)
ASEM外相会合(21日まで、ミャンマー・ネピドー)
【21日(火)】
9月の全産業活動指数(午後1時半、経産省)
上場=サインポスト<3996>がマザーズ
米レッドブック週間小売売上高(午後10時55分)
10月の米中古住宅販売(22日午前0時、NAR)
API米週間原油在庫(22日午前6時半)
NAFTA再交渉会合最終日(メキシコシティ)
おはようございます。
 16日のNY株。
 ダウは187.08ドル高の2万3458.36ドル、ナスダックも87.08ポイント高の6793.29ポイントと大幅反発。ナスダック6営業日ぶりの史上最高値。企業業績の好調さに反応した感じの良い相場でした。
 日本株。
 相場要因が何も変わっていない調整の下値は、テクニカルに頼るしかないと昨日書きましたが、正に量ったように25日移動平均線にタッチしての反発でした。これを「新値ひと呼吸現象」と言います。今回の新値は、1996年の高値2万2666円であり、バブル後高安の半値戻しの2万2985円であり、TOPIXの1800ポイントです。新値ひと呼吸とは文字通りの意味で、相場にはよく出る現象です。筆者としては昨日のテクニカルの話と一緒に書きたかったのですが、紙面の都合上、今日書こうと思っていましたが、筆者の予想より早く株価が先にひと呼吸入れて動いてしまいました。その分昨日のCNBCテレビ「平野憲一投資道場」でたっぷり話しましたが、皆様には申し訳ない事をしました。
 さて、これからの反発、再び主力株か中小型株か迷う所ですが、筆者は引き続き中小型材料株です。来週木曜日は、日本が勤労感謝の日、アメリカが感謝祭です。このブログもタイトルに有りますように、今までお世話になった皆様に感謝の気持ちで書いています。色々な意味で良い事がありますように。
 本日の日経平均予想レンジ 2万2500円―2万2700円。
 予定
安倍首相が特別国会で所信表明演説 (再びアベノミクスが動き出します)
決算=東京海上<8766>、SOMPO HD<8630>、MS&AD<8725>
ドラギECB総裁講演(午後5時半、フランクフルト)
ワイトマン独連銀総裁講演(午後10時、フランクフルト)
10月の米住宅着工(午後10時半、商務省)
EU財務相理事会(ブリュッセル)
NAFTA再交渉会合(21日まで、メキシコ市)
COP23最終日(独ボン)
おはようございます。
 15日のNY株。
 ダウは138.19ドル安の2万3271.28ドル、ナスダックも31.66ポイント安の6706.21ポイントと続落。決算発表シーズンが終わり材料が乏しい中、日欧の株安や原油安を受けて利益確定売りに押されました。エネルギー株やアップル、マイクロソフトなどハイテク系も時価総額の大きい主力株が売られました。
 日本株。
 昨日は東証1部の9割以上の銘柄が下落する全面安となりました。ファンド解約の45日ルールもちょうど今の季節ですが、大量解約の話は聞かれません。
 7-9月期の決算発表も終わりますが、売上高は前年同期比+6.7%、経常利益は同+20.2%と好調で日経平均EPSは過去最高、増益率も上がって2015年の様な大幅調整は考えられません。更に黒田日銀総裁は14日のECB会合で、強力な緩和政策を続ける意向を世界に示し、政策の変更はありません。個人投資家の待機資金も13兆円を超えています。この様に相場の基本要件は変わっていないので、この調整の下値のメドはテクニカルで計るしかありません。25日移動平均が週末には2万2000円に上がって来ます。まずはこの攻防戦です。
  ただ、やはり気にかかるのは外国人投資家の出方です。メリルリンチ(BAML)の 調査によると、ファンドの11月のキャッシュ比率が4.4%と、2013年10月以来約4年ぶりの低水準となりました。株を買ったと言う事です。株価水準が割高と答えたファンドの割合は48%と過去最高で、「根拠なき熱狂」の兆しが見えるとしています。世界全体の株式比率は、差し引き49%のオーバーウエート。日本株はオーバーウエート比率(基準より多いか少ないかの差引)が10月に比べてほぼ2倍の差し引き23%でした。外国人投資家の今後の動きが注目されます。
 本日の日経平均予想レンジ 2万1950円―2万2150円。
 予定
週間対外対内証券売買契約(午前8時50分、財務省)
20年利付債(11月債)入札(午前10時半、結果は午後0時45分、財務省)
10月の工作機械受注確報値(午後3時、日工会)
メルシュECB専任理事が公開討論参加(午後5時45分、フランクフルト)
10月の英小売売上高(午後6時半、国民統計局)
10月のユーロ圏消費者物価改定値(午後7時、EU統計局)
10月の欧州新車販売(欧州自工会)
10月の米輸出入物価(午後10時半、労働省)
米週間新規失業保険申請件数(午後10時半、労働省)
11月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数(午後10時半)
10月の米鉱工業生産・設備稼働率(午後11時15分、FRB)
コンスタンシオECB副総裁がパネル討論参加(17日午前5時、オタワ)
ブレイナードFRB理事講演(17日5時45分、ミネソタ州アナーバー)
決算=ベスト・バイ、ギャップ、ウォルマート・ストアーズ